文化とは何か
- KUYU Nekomi
- 10月25日
- 読了時間: 2分
文化とは何か
色々と考えた末にたどり着いた結論から言えば文化とは
個人の幻想が集団の共同幻想へと変貌する過程である。
要するに、個人の活動だったり、作品の雰囲気や生活様式であったりが他者との対話を通じて徐々に積み上げられていく生きた過程の事であると定義づけさせてもらおうと思う。
近年思った事として、文化が死ぬ瞬間があると感じた事がある。
端的に言えば文化が明示的になった時、それは名前が付けられ、そう在るべきとなった時。
それはそれまで生活の中で生きて、その時々の感情や様式によって変化してきた人々の流れが明示的になり、固定化された瞬間なのだと思う。
それは完成では有るのかもしれないけれど音楽であれ、生活様式であれ、言葉が作られ、その文化はそう在るべき、となった瞬間にその文化としては死ぬことを意味する。
その瞬間から文化は政治的な道具に成り、資本的な道具に変わる。
だけれど同時に死んだ文化の上にも誰かがまた新しい文化を積み上げることも有る。
記録された過去を破壊して、その上に自分の幻想を付け足して新しい共同幻想を生み出していく。
文化の死と芽生えの繰り返しが歴史なのかもしれない。
でもこのサイクルは人が生きる営みとしては僕は多分好きなんだ。
ここからは現状を鑑みての余談には成るが、近年は支援金と言う名目で正しさを政治的に縛る様な現実がある。
この僕が好きなこのサイクルを完全に制度として固定化する完全な文化の死の世界。
クールジャパンは文化という生き物を削っているのだと思う。
正しさの固定と増税がセットに成っている今の状況は非常にまずい、これは模倣の死であり、個人の幻想を殺す、文化の変化を殺す
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